よくあるご質問
治療について
手術時間はどれくらいですか?
硬化療法は約5分程度、高周波治療は約15分です。なお、高周波治療の当日の院内滞在時間は、手術の準備やご説明などを含めますと約1時間となります。
どのような麻酔になりますか?
当院で高周波治療はお眠り頂く麻酔と、足への部分的な麻酔を併用して行ないます。眠っている間に手術を行いますので、手術されているという感覚は全くありません。ただし、眠る麻酔に抵抗がある方には、部分的な麻酔だけでも行うことは可能ですのでご相談下さい。
高齢なのですが手術を受けることはできますか?
ご自分で歩くことができれば手術に年齢制限はございません。90代でも手術をお受けになる方もいらっしゃいます。ただし健康状態によってはお体への負担が少ない硬化療法をお勧めする場合もございます。
高周波とレーザーの違いは何ですか?
血管内治療機器で近年主に使用されているものとして、当院で採用している高周波と、波長1470nmのレーザーの2種類があります。どちらもカテーテルという細い棒を、悪くなった静脈に通して内部から焼いて閉じるという点においては全く同じです。治療の効果や手術の痛みや皮下出血などの副作用に差は認められません。
治療はどれくらいの期間で終わりますか?
高周波治療では、治療自体は1日だけですが、治療から1か月目、6か月目に血管の状態をみるためにご来院頂きます。ただし遠方のためご来院が難しい方は通院を免除することもございます。
高周波治療を受けたら再発しますか。するとしたらどういった症状ですか?
高周波治療の再発率は約2~4%と報告されています。術後半年で再発する方から10年以上経ってから再発する方までさまざまです。症状としては「再び血管が浮き出てきた」「だるさ・むくみを感じるようになった」などです。
以前に手術を受けて再発してきたのですが、治療できますか?
再発には、「治療した静脈が再び逆流する」、「別の静脈が逆流する」、「治療可能な静脈が無いが症状が強くなってきた」等、様々です。エコー検査で血管の状態を確認して治療可能がどうか判断します。
治療で静脈をふさいでしまっても大丈夫ですか?
足の静脈は無数にあることに加えて、最も太い静脈(深部静脈)は筋肉に囲まれているので逆流を起こしません。悪くなった静脈を1本焼いても、他の静脈が血液を心臓に戻してくれるので足に悪影響は全くありません。
両足同時に治療できますか?
できます。
日帰り治療とのことですが、なぜ入院しなくてもいいのですか?
下肢静脈瘤の治療として、以前は皮膚を切開して静脈を引き抜くストリッピングという手術が主流でした。体への負担が大きく、術後の痛みが強いためほとんどの施設で入院が必要でした。しかし2011年に保険収載された血管内治療は術後の腫れや疼痛がほとんど無く、術直後から歩けるため入院の必要が無くなりました。
遠方からの受診なのですが、手術の後一人で帰れますか?
手術後には足を圧迫する包帯を巻きますので、多少窮屈さをお感じになるかと思います。しかし、歩いたりイスに座ったりすることは可能ですので、電車やバスなどの公共交通機関を利用してお帰り頂けます。ただし、手術当日のお車の運転は控えて頂いていますので、お車でしかお越しになれない方は運転して下さる方をご一緒にご来院下さい。