- ペニスを太くしたいけれど、手術には抵抗がある
- ペニス増大注射には、どんな種類があるの?
- 注射では、何を注入するのか
ペニス増大にはさまざまな方法がありますが、その中でも比較的低侵襲な方法として行われているのが陰茎や亀頭への注入治療(ペニス増大注射)です。
ただし、「注射によるペニス増大」といっても治療内容は同じではありません。何を注入するかによって、大きくなる仕組み、得られる変化、持続性、リスクが異なります。
この記事では、ペニス増大注射にはどのような種類があるのか、それぞれの特徴について医師が解説します。
切開をせず、太さやボリュームを増す治療です

ペニス増大注射とは、陰茎や亀頭へ製剤や自己組織などを注入し、太さやボリュームを増加させることを目的とした治療です。外科的な手術とは異なり、大きな切開を必要としないことが特徴です。
主に、次のような場合に検討されます。
- 陰茎を太くしたい
- 亀頭のボリュームを増やしたい
- 平常時のボリュームが気になる
- 手術ではなく注射による治療を希望している
注射による注入治療は、陰茎そのものを外科的に伸ばす治療ではありません。主に太さやボリュームを目的にします。
ペニス増大注射にはどんな種類がある?
代表的な方法として、次のようなものがあります。一見するとすべて「注入する治療」ですが、実は治療の考え方には大きな違いがあります。
1. ヒアルロン酸などの注入剤

ヒアルロン酸は、美容医療でも広く使用されている注入剤です。陰茎へヒアルロン酸を注入することで、注入した製剤そのものの体積によって太さやボリュームを増加させます。
そのため、治療直後からボリュームの変化を確認しやすいことが特徴です。一方、ヒアルロン酸は時間の経過とともに体内で徐々に分解・吸収されるため、永久的に残るわけではありません。
また、腫れ、内出血、痛み、凹凸、左右差、しこり、感染、亀頭壊死などが生じる可能性があります。
欧州泌尿器科学会(EAU)のガイドラインでも、陰茎周径を増加させるための注入剤としてヒアルロン酸が取り上げられていますが、長期的な安全性や有効性については、さらに質の高い研究が必要とされています。
2. 自己脂肪

自分のお腹や太ももなどから脂肪を採取し、処理した脂肪を陰茎へ注入する方法です。人工的な充填剤ではなく、自分自身の脂肪を使ってボリュームを増やすことが特徴です。
ただし、注入した脂肪がすべて定着するわけではありません。一部は体内に吸収されるため、最終的なボリュームや左右差には個人差があります。また、陰茎への注入だけでなく、別の部位から脂肪を採取する処置も必要になります。
主なリスクとしては、腫れ、内出血、感染、凹凸、左右差、しこり、脂肪の吸収などがあります。EAUガイドラインでも自己脂肪注入について記載されていますが、長期的なデータは十分ではありません。
3. 自己血から作るPRP

PRP(Platelet-Rich Plasma:多血小板血漿)とは、患者さん自身から採取した血液を遠心分離し、血小板を多く含む成分を抽出したものです。血小板には、組織の修復や再生に関係するさまざまな成長因子が含まれています。
PRPは整形外科や形成外科、皮膚科など幅広い分野で利用されており、近年では男性器への治療にも応用されています。ヒアルロン酸との大きな違いは、人工的な充填剤そのものの体積によって大きくする治療ではないという点です。
患者さん自身の血液から作製したPRPを使用し、PRPに含まれる成長因子の働きを利用して、陰茎や亀頭のボリュームアップを図ります。康静会グループでも実際に陰茎・亀頭へのPRPを用いた治療を行っており、治療後のボリュームアップを確認しています。
また、PRPは男性機能の領域でも研究が進められており、EDに対する臨床研究も報告されています。入れる場所については、こちらで詳しく解説しています。
関連記事:陰茎へのPRP注射とは?
3つの注射は、注入するものが違います
違いは、何を入れるかです。3つの違いを簡単に整理すると、次のようになります。
| ヒアルロン酸 | 自己脂肪 | PRP | |
|---|---|---|---|
| 注入するもの | ヒアルロン酸製剤 | 自分の脂肪 | 自分の血液から作製したPRP |
| ボリュームアップの考え方 | 製剤そのものによる充填 | 採取した脂肪の体積 | 血液由来成分を利用して組織に働きかける |
| 人工的な充填剤 | 使用する | 使用しない | 使用しない |
| 即時的な変化 | わかりやすい | わかりやすい | 徐々に変化する |
| 持続性 | 徐々に分解・吸収される | 定着した分は残る可能性があるが、一部は吸収される | 製剤を残すことを目的としない |
| アレルギー | 製剤による | 自己組織のため起こりにくい | 自己血由来のため起こりにくい |
| 主なリスク | 腫れ・内出血・凹凸・しこり・感染など | 腫れ・内出血・感染・凹凸・脂肪の吸収など | 腫れ・内出血・感染など |
| 治療の特徴 | 「充填」による増大 | 自己組織による増大(採取が必要) | 再生医療の考え方を応用した増大 |
このように、同じペニス増大注射でも、治療の仕組みそのものが異なります。どの治療を選ぶかについては、こちらで詳しく解説しています。
関連記事:ペニス増大はどの治療を選ぶ?
持続の考え方は、注入するものによって異なります

持続期間は、注入するものによって大きく異なります。
ヒアルロン酸は体内で徐々に分解されるため、永久的な治療ではありません。自己脂肪の場合は、定着した脂肪が残る可能性がありますが、注入した脂肪の一部は吸収され、定着率にも個人差があります。PRPはヒアルロン酸のように、注入した製剤そのものを一定期間残すことを目的とした治療ではありません。PRPに含まれる成長因子の働きを利用して陰茎・亀頭のボリュームアップを図るため、治療の仕組みそのものが異なります。
効果の持続については、こちらで詳しく解説しています。
関連記事:ペニス増大の効果はどのくらい続く?
亀頭にも増大注射はできる?

できます。
ペニス増大を希望する方の中には、陰茎だけでなく亀頭のボリュームを気にしている方もいらっしゃいます。
ただし陰茎と亀頭では組織が違うため、次のどれを希望するかで考え方が分かれます。
- 陰茎を太くしたいのか
- 亀頭のボリュームを増やしたいのか
- 両方を改善したいのか
亀頭の形やカリについては、こちらで詳しく解説しています。
関連記事:亀頭増大とは?
「何mL入れるか」だけで治療を選ばない

ペニス増大注射では、「何cc入れれば大きくなりますか?」という質問を受けることがあります。しかし、陰茎のもともとの太さ、長さ、皮膚や皮下組織の状態は人によって異なります。
同じ量を注入しても、すべての人が同じ形・同じ太さになるわけではありません。特に過剰な注入は、不自然な形や凹凸などにつながる可能性があります。
そのため、注入量を最初から一律に決めるのではなく、元の陰茎のサイズや希望する変化を確認しながら治療計画を立てることが重要です。
安易な「人工物の永久増大」には注意が必要です

ペニス増大を調べていると、人工物だから「永久的に残る」とされる注入物を目にすることがあります。しかし、永久に残ることと、安全であることは同じではありません。
シリコン、パラフィン、ワセリンなどの非吸収性物質を陰茎へ注入したことで、異物反応、感染、潰瘍、変形、組織障害などの重篤な合併症が報告されています。Sexual Medicine Society of North America(SMSNA)も、液体シリコンやパラフィンなどの永久的な充填物を陰茎増大目的で使用することを推奨していません。
「吸収されないから優れている」と考えるのではなく、注入する物質の安全性まで確認することが重要です。
注入治療のリスクについては、こちらで詳しく解説しています。
関連記事:ペニス増大は危険?
まとめ
ペニス増大注射は「何を注入するか」が重要です
ペニス増大注射には、ヒアルロン酸、自己脂肪、PRPなど複数の方法があります。同じ注入治療でも、人工的な充填剤でボリュームを作る方法、自分の脂肪を利用する方法、自分の血液から作製したPRPを利用する方法では、治療の仕組みが異なります。
そのため、「注射ならどれも同じ」と考えるのではなく、何を注入するかを理解したうえで治療を選ぶことが重要です。
康静会グループでは、PRPに関する研究・臨床経験をもとに、PRPと成長因子を組み合わせたPRPG注射による男性器治療を行っています。治療をご検討中の方は下記のボタンから関連ページをご覧ください。
参考文献:European Association of Urology. EAU Guidelines on Sexual and Reproductive Health – Penile Size Abnormalities and Dysmorphophobia.
参考文献:Trost L, et al. Cosmetic penile enhancement procedures: an SMSNA position statement. J Sex Med. 2024;21(6):573-578.